人生ゲームとドイツゲームの比較

一般的にボードゲームと言った場合、多くの人は「人生ゲーム」を思い浮かべる様です。
ゆえに、「ボードゲーム=子供の遊び」と考える人が存在し、これは非常に残念な事だと感じます。

世の中には、大人向きのゲームも存在します、これと子供向きのゲームと何処が異なるのか、
簡単に説明してみます。

「人生ゲーム」は子供向きのゲーム、あるいは、子供を含む家族向けのゲームです。
#日本では幾つかの改良?バージョンも有りますが、ここではそれらに付いては資料不足により語る事は出来ません。

このゲームの基本は、「ルーレットを回し、出た目だけ自分の駒を進め、止まったマスの指示に従う」
といった物、これは、1860年の初版よりずっと引き継いでいる事だと思います。
勝利条件の「最後にお金を一杯持っていた人が勝ち」と言うのも変らない事ですね。

確かに子供向けでしたらこれで十分でしょう。
出目に一喜一憂していればそれはそれで楽しい事です。

では、大人向きにしたらどうなるでしょう?

まず、どの点が子供向きなのか考えます。
1)良いマスに止まった人が勝つので、ルーレットの出目勝負になる。
2)勝つことより、途中経過を楽しむゲームである。
3)自分の手番に考える事が殆ど無い。
こんな感じでしょうか?

1)3)に対する反論として、保険や株、最後の勝負があるじゃないかというものがあるでしょう。
保険は最後に売れる事もあり入った方が得ですし、株や最後の勝負も結局はルーレット勝負ですよね。

では、大人向きのゲームとはなんでしょうか?

例えば、ルーレットを使わない(当然サイコロも)ゲームを考えて下さい。
自分の番に自分の望むだけ進めるゲームはどうでしょうか?
それじゃあゲームにならないと御考えでしょうか?

ドイツゲームの中にはそのようなゲームが幾つか有ります。
たとえば「ウサギとハリネズミ」「ツタンカーメン」です。

どちらのゲームも、自分の手番に悩む事に成ります。
自分が幾つ動いたら良いのか?
それを判断するには、他人がどのように動くかを考えなければいけません。
いいかげんな行動していれば勝てないので、基本的には勝つ為の行動が求められます。
自分の行動、判断が勝敗を分ける、これが大人向きとする理由です。

これらは、一例に過ぎません。
ドイツゲームと呼ばれるゲームの中には、人生ゲームの様に途中経過を楽しむゲームや、
子供を含む家族で楽しむゲームも多数存在します。
しかし、やはり異なるのは、自分の行動(複数の選択肢有り)を自分で決める点
だと自分は思っています。

体験や見学してみたい方は、遠慮せずに定例会に遊びに来て下さい。
サークル一同お待ちしています。


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